研究成果の概要 |
当科で術前化学療法(NAT)後に切除を行った膵癌において、治療効果有り/無し例の切除サンプルを用いた網羅的RNA発現解析をnCounter Analysisにて行うと、無し群ではMET, LAMB2, COL17A1の発現亢進を認め、MET高発現症例は術後肝転移再発を有意に認め予後不良であった。CRISPR/cas9を用いたMET阻害膵癌細胞株の三次元培養では、YAP-CTGF pathwayの不活化、Collagen Iなどの細胞外マトリックスの発現低下を認めた。マウスモデルではMET阻害により肝転移抑制効果を認め、低酸素環境の改善による腫瘍内浸潤CD8 T cellの増加を認めた。
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