• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

左心負荷モデルにおける新しい指標としての肺動脈キャパシタンスの有用性

研究課題

研究課題/領域番号 20K17724
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

福場 遼平  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (80745464)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード肺動脈キャパシタンス / 肺高血圧 / 左心不全
研究実績の概要

2019年度では,post-capillary PHを来すようなラットモデルを作成するのに難渋した.特にnormalラットを用いた場合,通常のTACだけでは左室機能の低下を来すまでに長い期間を要してしまうため,通常のTACに加えて,腕頭動脈をbandingすることで更に後負荷を加えたモデルに変更した.そしてTACの強さに関しても,術後の手術侵襲を乗り越えることが可能な範囲で最大限の絞扼を行った.これにより術後約8週程度で,左室機能の変化を認めるようなモデルの作成が可能になった.現在は実際に作ったTACモデルのラットにおける左心不全,肺血管病変のデータを解析中である.また,肺動脈キャパシタンス(PAC)に関しても,TAC後に低下している傾向を認めたが,n数が少なく,まだ有意差は示されていない.現在,左室後負荷ラットモデルのn数を増やすとともに,sham群を作成し,TAC群との比較検討を行っている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

TACにおける左室後負荷モデルラットの作成に時間を要した.現在,令和2年度に予定していた横断的比較実験のデータ採取,解析を行っている.当初令和3年度に予定していた縦断的比較実験に関しては,あくまで横断的比較実験の結果をもって追加実験として必要かどうか判断する.

今後の研究の推進方策

現在の進行状況ならびに今年度の展開に関しては,左室後負荷モデルラットを継続して作成し,n数を増やすとともに,sham群を作成してTAC群との比較検討を行う予定である.肺動脈,肺静脈の組織学的変化に関しても,各種染色を行い評価する.最終的には学会発表,並びに論文として報告する.

次年度使用額が生じた理由

全世界的にCOVID-19の蔓延による影響で,各種学会が開催中止,オンライン学会などへの切り替えがほとんどであったため,旅費が全く使用されることがなかった.
本年度においても,昨年度同様各種実験に必要な機材の追加購入ならびに,論文掲載料や学会の参加登録費に使用する予定である.

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi