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2023 年度 研究成果報告書

小児肺動脈弁付き人工血管のデザイン開発および機能評価

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17731
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関日本医科大学

研究代表者

鈴木 憲治  日本医科大学, 医学部, 講師 (20623341)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード先天性心疾患 / チアノーゼ / 弁付き人工血管 / 右室流出路再建
研究成果の概要

先天性心疾患における肺動脈弁付き人工血管(導管)を使用した右室流出路再建術では、植え込み後血栓形成や器質化血栓の固着による弁葉の可動性低下により血流路の狭窄が生じ、結果的に弁機能不全に陥る症例が散見される。
我々は弁尖が中央に折りたたまれることで開口し、弁尖が広がり人工血管内腔と密着することで閉鎖となるePTFE製二葉弁導管を開発し、機能評価を行った。
圧較差は生体を模した三葉弁導管と同等であり、逆流率は開発した二葉弁導管が低値であり、これは企業製生体弁と同等であった。弁葉および導管形状を変更することにより、弁機能が向上する可能性が示された。

自由記述の分野

先天性心疾患外科治療

研究成果の学術的意義や社会的意義

右室流出路再建術に用いられる肺動脈弁付き人工血管は、植え込み後血栓形成や器質化血栓の固着による弁葉の可動性低下により血流路の狭窄が生じ、結果的に弁機能不全に陥る症例も散見される。機能不全に陥った場合は新たな肺動脈弁付き人工血管への交換が必要となり、結果として患児が受ける開心術の回数が増加することとなる。幼少期の患児に与える影響は甚大であり、これを回避することが我々小児医療に関わる者の責務であると考えられる。本研究により弁付き人工血管の機能不全の回避および長期成績の向上につながる知見が得られた。これは先天性心疾患研究に与える影響は極めて大きく、非常に社会的意義のあることである。

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公開日: 2025-01-30  

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