研究成果の概要 |
本研究では、肺癌の発癌過程に関与している可能性があることが報告があるArl4cが、間質性肺炎において、病的に活性化した線維芽細胞で発現し、肺の線維化や間質性肺炎合併肺癌の発癌過程に与える影響を明らかにすることを目的とした。間質性肺炎合併肺癌切除症例のから単離した活性化線維芽細胞はArl4cを高発現していた。さらにFAP,ACTA2などの線維化活性と関わる遺伝子発現の上昇も認めていた。Arl4cの発現を抑制した線維芽細胞では増殖能が低下し、線維芽細胞の機能的な表現型である遊走能および収縮能の低下を認めた。Arl4cは間質性肺炎の活性化線維芽細胞の機能的において重要な役割を行う可能性が示唆された。
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