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2022 年度 研究成果報告書

高ヒスチジン糖タンパク質に着目した肺線維化疾患に対する新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17747
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

塩谷 俊雄  岡山大学, 医学部, 客員研究員 (90851246)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード高ヒスチジン糖タンパク質(HRG) / 間質性肺炎 / 肺移植 / 原発性移植片機能不全(PGD)) / バイオマーカー / 新規治療法 / 虚血再灌流障害(IRI) / 肺線維症(IPF)
研究成果の概要

本研究では、(1)肺線維症(IPF)患者における血漿中の高ヒスチジン糖タンパク質(HRG)濃度の測定と、(2)肺移植後原発性移植片機能不全(PGD)における血漿中のHRG濃度の測定、(3)マウス虚血再灌流障害(IRI)モデルを用いた急性肺障害におけるHRG濃度の測定を行った。(1)血漿HRGはIPF患者で低下していた。(2)重症PGD患者においても血漿HRG濃度は低下しており、(3)マウスIRIモデルにおいてもHRG濃度は低下していた。ヒト由来HRGの補充は急性肺障害および慢性肺障害における新たな治療戦略となる可能性が示唆された。

自由記述の分野

呼吸器外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

間質性肺炎は慢性炎症による肺疾患の一つであり、現在TGF-β等を標的とした抗線維化薬をはじめ、複数の薬剤による治療が行われるが、その治療法は確立しておらず、肺線維化を引き起こす経路を標的とした治療法の確立が急務とされている。また、間質性肺炎の最終的な治療として肺移植が行われるが、肺移植後の原発性移植片機能不全は、肺移植後に発症する急性肺障害であり、肺移植の予後を妨げる一因となっている。本研究成果により、高ヒスチジン糖タンパク質の補充療法が間質性肺炎や原発性移植片機能不全の新規治療法として応用できる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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