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2021 年度 研究成果報告書

オルガノイドライブラリーを用いた胸腺腫・胸腺癌の本態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17757
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

大村 征司  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80814441)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード胸腺腫 / 胸腺癌 / オルガノイド
研究成果の概要

胸腺腫と胸腺癌のオルガノイドについて樹立時の培養液の添加因子(ニッチ因子)の調整を行った。先行論文より、増殖する可能性の高いニッチ因子を加えた結果、2例の胸腺癌と1例の胸腺異型カルチノイドのオルガノイドが臨床応用可能なレベルで顕著な増殖を示した。胸腺癌 オルガノイドの2例に関しては薬剤投与下での細胞増殖能を評価するMTSアッセイも行った。imatinibとorafenibで軽度ながら増殖抑制効果があることが認められ た。また、胸腺癌オルガノイドの2例にnutlinを加えるといずれも増殖はみられず、この2例の胸腺癌に関してはp53の変異はないと考えられた。

自由記述の分野

オルガノイド

研究成果の学術的意義や社会的意義

胸腺腫・胸腺癌は頻度が少なく、研究の焦点が当たっていないため十分な病態解明が進んでおらず、手術療法以外に有効な治療法がない。胸腺腫・胸腺癌の病態解明のためには、患者由来の組織あるいは細胞を用いた研究モデルが必要であるが、現在まで臨床を反映した研究モデルは存在しない。今回私たちは、手術検体から採取した患者由来の胸腺腫・胸腺癌検体から胸腺細胞を“生きたまま”保存管理し、培養するオルガノイド培養技術の確立に成功した。これによりDNA、RNAレベルの解析のみでなく、生きた細胞ならではの薬剤感受性や特定のパスウェイへの依存度などを多方面から生物学的に検証することが可能になる。

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公開日: 2023-01-30  

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