研究課題
若手研究
現在世界的に集中治療患者様に対して身体機能を維持するために多くのタンパク質を早期から与えるべきかは明らかとなっておらず、さらに集中治療室を退室した後の適切な栄養療法も不明である。そのため本研究では、集中治療室に3日以上入室が必要となった患者様が病院退院までにどのような食事療法、特にタンパク質とタンパク質以外のカロリーのバランスが摂取されているかを検討し、身体機能との関連を明らかにしようとした。
麻酔科学
近年集中治療室入室患者の生存率は上昇している。一方で、集中治療を長期に必要とした患者様は四肢の筋力低下をきたす場合(集中治療後症候群,ICU獲得性筋力低下)があり1年後に半数程度介護支援が必要となることが過去の研究で報告されている。集中治療に関連する身体機能低下はその患者様やご家族のみならず、医療費や介護費の増加を通じて社会的にも問題であり、予防方法の解明は生存率が上昇している現在の集中治療において重要である。