研究課題/領域番号 |
20K17791
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
山崎 広之 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (70759000)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | パルス高周波 |
研究実績の概要 |
パルス高周波法は難治性の慢性痛に対する低侵襲かつ比較的安全な痛み治療の手段の一つとして、近年臨床的に有用な報告が相次いでおり、適応疾患も拡大している。この研究計画では、実際の臨床現場で実感できる長期的な鎮痛効果の裏付けとしてラット神経障害性疼痛モデルを作成し、パルス高周波の刺激方法を変えて行動実験を行いより有効な刺激方法を模索する。次に脊髄後角においてパルス高周波法がシナプス伝達に及ぼす影響を電気生理学的に検討し、さらに長期的鎮痛効果の裏付けとして鎮痛にかかわる遺伝子のエピジェネティックな変化に関わっているかどうかを探索的に検討する。この研究により得られる知見は、難治 性慢性痛に対するパルス高周波法の有用性を明らかにする一助となり、パルス高周波法のより有効な条件を見つける糸口となる可能性がある。初年度は、ラット神経障害性疼痛モデル(L5結紮モデル)の作成を行い、行動実験により、足底の触刺激よる逃避閾値がL5結紮により優位に下がりアロディニアの状態になっていることを確認した。続いてパルス高周波法のL5神経根への適用により逃避閾値が正常に近づく、との仮説を確認する実験を進めていっているが、新型コロナウイルス感染症への対応の問題によりプロトコル遂行のための研究時間を確保することが難しい状況が続いていたので、想定よりも研究に遅れが生じている。実験機器は準備できており、実験体制を正確な研究のために盤石にすることが急務である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症への対応の問題によりプロトコル遂行のための研究時間を確保することが難しい状況が続いていたので、想定よりも研究に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
実験機器は準備できており、実験体制を正確な研究のために盤石にすることが急務である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画が遅れているため次年度使用額が生じている。薬品、実験動物、消耗品購入に充てる予定である。
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