• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

脊髄後角におけるパルス高周波法の鎮痛機序

研究課題

研究課題/領域番号 20K17791
研究機関大阪公立大学

研究代表者

山崎 広之  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (70759000)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードパルス高周波法
研究実績の概要

パルス高周波法は難治性の慢性痛に対する低侵襲かつ比較的安全な痛み治療の手段の一つとして、近年臨床的に有用な報告が相次いでおり、適応疾患も拡大している。この研究計画では、実際の臨床現場で実感できる長期的な鎮痛効果の裏付けとしてラット神経障害性疼痛モデルを作成し、パルス高周波の刺激方法を変えて行動実験を行いより有効な刺激方法を模索する。次に脊髄後角においてパルス高周波法がシナプス伝達に及ぼす影響を電気生理学的に検討し、さらに長期的鎮痛効果の裏付けとして鎮痛にかかわる遺伝子のエピジェネティックな変化に関わっているかどうかを探索的に検討する。この研究により得られる知見は、難治
性慢性痛に対するパルス高周波法の有用性を明らかにする一助となり、パルス高周波法のより有効な条件を見つける糸口となる可能性がある。ラットを用いた実験をすることを当初予定していたが、詳細なエピゲノム解析のため実験動物の再検討を行い、マウス坐骨神経結紮モデルを使用した実験に変更した。今年度はマウス坐骨神経結紮モデルの作成を行い、行動実験で測定の触刺激により逃避行動をとること、セボフルラン麻酔下での坐骨神経への直接のパルス高周波施行により、逃避行動の閾値が上昇することを確認した。更に、難治性慢性疼痛に影響すると考えられている前頭前皮質におけるDNAメチル化解析を網羅的に行うため、イルミナ社のInfinium Mouse MethylationBeadChip Kit を用いて、DNA メチル化解析を行った。DNA メチル化レベル比較解析、クラスタリング解析およびヒートマップ作製を行った。この解析は、パルス高周波法の長期鎮痛効果に関連する可能性のある領域と関連がある可能性があるDNAメチル化の候補領域の検討に寄与すると思われる。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi