研究課題/領域番号 |
20K17798
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
長峯 達成 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (20867436)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | カプサイシン処置 / TrkA受容体ノックアウトマウス / 4T1 / ルシファラーゼ / DWB / IVIS / 一次求心性線維 |
研究成果の概要 |
がん増殖における血管新生の役割はよく知られているが、神経系の役割は不明である。我々は痛みの中でも慢性疼痛に関係の強いC線維の破壊が、鎮痛作用だけでなく、がんの進展予防や生命予後にも効果があるかを検討した。新生仔マウスの生後0日目と2日目にカプサイシンを投与することでC線維を破壊できることは知られている。C線維を破壊したマウスと正常マウスの各々の右脛骨骨髄腔内に乳がん細胞株を打ち、がんの進展の違いと、生存率の違いを調べた。カプサイシン処置群で腫瘍の増殖は抑えられる傾向にあったが、両群間に統計学的な有意差は認めなかった。また、各群のカプランマイヤー生存曲線を作成したが、生存率に有意差はなかった。
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自由記述の分野 |
疼痛治療学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では骨がんモデルマウスを用いて、神経系(特に一次求心性線維)ががん性疼痛だけでなく、がん増殖に関与するのか、関与するとすればどの神経線維がどのようにがん増殖に関与するのかという機序の解明を目的とした。がん組織と一次求心性線維の方向性作用を検討するもので、神経系からがん増殖への影響を検討することは全く新しい発想である。本研究では有意差が出る様な結果には至らなかったが、がん性疼痛と、がん増殖に対する一次求心性線維の関与が解明されれば、疼痛が抑えられることによってがん患者のQOLが向上し、今までとは全く異なるアプローチでの抗がん剤などのがん治療の選択肢が増える可能性もある。
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