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2021 年度 実施状況報告書

妊娠週数の違いによるラット子宮筋収縮に対する麻酔薬の影響と機序の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K17816
研究機関札幌医科大学

研究代表者

君塚 基修  札幌医科大学, 医学部, 助教 (30758686)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード子宮筋収縮 / 麻酔薬
研究実績の概要

吸入麻酔薬による子宮筋への収縮抑制効果は濃度依存性に増加することが示されている。また、吸入麻酔薬の子宮筋弛緩作用はPGE1により拮抗されることが動物実験で示されている。麻酔科医は妊娠週数に関わらず、麻酔薬による子宮筋収縮に対する影響について十分に理解した上で臨床業務を行う必要がある。妊娠初期と中期における生体内での子宮筋収縮に対する麻酔薬の影響とその機序を明らかにし、実際の臨床において妊娠週数ごとに適切な子宮筋の収縮状態を維持し、胎児へのストレスの少ない麻酔方法の確立を目的とする。
麻酔薬の子宮筋収縮への影響として、麻酔薬の多くは子宮筋収縮を抑制し、デクスメデトミジンは子宮筋収縮を増強することが報告されている。しかしこれらは単離した子宮筋に対する麻酔薬の影響を検討した報告であり、性ホルモンの影響下での麻酔薬による子宮筋への影響は未だ不明である。本研究では、生体内において妊娠週数の異なるラットの子宮筋収縮に対する麻酔薬の影響とその機序を明らかにする。それにより、実際の臨床において妊娠週数ごとに適切な子宮筋収縮を維持し、胎児へのストレスの少ない麻酔方法の確立を目的としている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID19感染症の拡大に伴い、実験動物を使用した研究の進行が遅れている。今後感染拡大状況を考慮しつつ、研究を進める予定である。

今後の研究の推進方策

本研究では生体内における妊娠ラット子宮筋の妊娠初期、中期における収縮力、収縮周期の変化を示し、妊娠ラットの子宮筋収縮に対する麻酔薬の影響を明らかにする。さらに単離子宮筋もしくは培養細胞を用いて子宮筋の自動収縮に対する麻酔薬の影響を検討する。同時に麻酔薬の影響に対する機序解明のためにウェスタンブロッティング法を用いて、子宮平滑筋のPKC、MLC、MAPK、チロシンキナーゼ活性の程度を測定し、麻酔薬のカルシウム感受性増強への影響を明らかにするとともに、蛍光指示薬を用いて、カルシウムの細胞内濃度変化を評価する。

次年度使用額が生じた理由

2021年度COVID19感染症拡大の影響により研究の進行が遅れているため、次年度使用予定である。残額は、ラット・試薬の購入や学会発表に係る経費として使用予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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