以前我々が開発した神経障害性痛の動物モデルである、坐骨神経圧迫損傷モデルラットを作成し3群に分け、それぞれヒト線維芽細胞由来の誘導シュワン細胞、ラットシュワン細胞、細胞移植を行わない群とし、行動評価神経圧迫損傷を受けたすべてのラットは1~2週間後に機械的アロディニア及び熱性痛覚過敏を認めたが、誘導シュワン細胞およびラットシュワン細胞を投与した群では、細胞移植を行わなかった群と比較し、損傷6週間後に改善傾向であった。次に神経周囲に投与した細胞の動態を解析するため、レンチウイルスを用いてAcGFPをヒト線維芽細胞に感染させ、最適な条件を検討した。その結果、ほぼすべての細胞でGFP陽性となった。
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