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2022 年度 実績報告書

局所麻酔薬の注射可能な徐放製剤の作成と評価

研究課題

研究課題/領域番号 20K17828
研究機関群馬大学

研究代表者

松井 祐介  群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (20805056)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード居所麻酔薬徐放化 / レボブピバカイン / 温度応答性
研究実績の概要

レボブピバカインの温度応答性ゲル(室温ではゾル=液体なので、注射可能であり、体温でゲル化し、投与部位に残る)による注射可能な徐放製剤の作成、動物、人での評価を予定している。現在、関西大学との共同研究により徐放製剤作成には一定の成功はしている。徐放効果に関しては、試験管での放出速度を評価して、生体内と類似した環境で、内包させたレボブピバカインがおよそ48時間ほどで放出されることが確認できている。
作成したレボブピバカインの徐放製剤を用いて、ラットでの疼痛閾値評価、安全性評価を実施した。その結果、鎮痛効果時間の延長を確認できた。具体的には通常臨床で私用されている濃度のレボブピバカインと比較して、徐放化レボブピバカインでは、6時間後、12時間後で統計学的有意差を持って疼痛閾値の上昇を確認できた。24時間後も疼痛閾値は高い傾向ではあったが、統計学的有意差は示されなかった。臨床症状としての安全性評価で、運動障害の程度を評価した。その結果、通常のレボブピバカインと比較して、運動障害が長時間残存することは無かった。併せて、病理学的に顕微鏡レベルでの評価を実施した。投与部位周辺
の炎症反応を認めたが、神経への明らかな影響はなかった。鎮痛効果と安全性評価の結果を併せて、学会で報告した。また、学術誌での報告用の論文を現在投稿中である。
さらなる安全性の確認を行い、人での試験へとステップアップすることを計画している。併せて、徐放製剤の改良も可能か検討していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The history of local anesthesia multiple approaches to elongate the action2022

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Matsui, Masaru Tobe, Takashi Suto, Shigeru Saito
    • 学会等名
      The 10th International Symposium on The History of Anesthesia
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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