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2022 年度 実施状況報告書

終末呼気圧が腹腔鏡手術中の肥満患者の呼吸に与える影響を調べる研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K17838
研究機関島根大学

研究代表者

片山 望  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (40868577)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード肥満 / 気腹 / 呼吸器合併症 / 腹腔鏡手術
研究実績の概要

呼吸器合併症リスクの高い肥満患者が、腹腔鏡手術を受ける機会が増加しているが、腹腔鏡手術では気腹と頭低位を要するため、背側換気分布の低下と肺コンプライアンスの低下が起こり呼吸器合併症のリスクとなる。増加する肥満患者の呼吸管理において、呼吸器合併症減少を目的とした呼吸管理は重要である。
本研究の目的はElectrical Impedance Tomography(EIT)を用い、個々に選択した呼吸器設定下で気腹や体位が換気分布に与える影響を調べる。そして、気腹頭低位前後の背側肺換気分布に変化があるか測定し、個々で設定した呼気終末陽圧(PEEP)値が背側肺の虚脱を防ぐことができるかを明らかにする。肥満患者の至適呼吸器設定を明らかにすることで、周術期の呼吸器合併症を減らすことを大きな目標とし研究を進めていく。
年齢が20歳以上、80歳以下の腹腔鏡手術を受けるBMI35以上の肥満患者を対象とし、EITから換気分布を測定する。評価方法は背側肺の換気分布の割合い(%)が、気腹前後で有意差(p<0.05を有意差ありとする)がない場合、個々に設定したPEEP値が気腹や頭低位による肺の虚脱を防いだと判断する。①気腹頭低位前後の背側肺換気分布(%)に変化があるか測定し、個々で設定したPEEP値が背側肺の虚脱を防ぐことができるかを明らかにする。②気腹頭低位前後の経肺圧の変化から個々で設定したPEEP値が肺コンプライアンスへ与える影響を明らかにする。つまりどの程度のPEEP値が肺コンプライアンスを改善させるかを調べる。
これまで9症例の患者データを収集した。2023年度は学会報告を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

症例の収集は終了したため順調と判断した。

今後の研究の推進方策

2023年度は学会報告を行い、論文作成を行う。

次年度使用額が生じた理由

学会参加がコロナ前と比較し少なかったため、予定よりも旅費としての支出が少なかった。翌年度に学会発表の旅費や論文作成の費用として使用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高度肥満患者における腹腔鏡手術中の個別化PEEPが呼吸メカニクスおよび換気分布に与える影響2023

    • 著者名/発表者名
      片山 望
    • 学会等名
      日本麻酔科学会第70回学術大会

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公開日: 2023-12-25  

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