がん性疼痛のある患者を対象とし、疼痛とオピオイドの血中濃度の関連性および疼痛が心拍数、歩数といった活動量に及ぼす影響を調査した。活動量には腕時計型のアクティビティトラッカーを用いた。 がん性疼痛とオピオイド血中濃度の関連性は弱い相関を確認した。また疼痛と心拍数においても弱い相関を確認した。各症例毎のオピオイドの変動をみると疼痛が中央値よりも低い時と比較して痛みが中央値を超えて増加した時の血中濃度が低下していることが確認された。今後さらに検証を行うことでオピオイド血中濃度、活動量はがん性疼痛を客観的な評価につながる可能性があり、より良好な疼痛コントロールに貢献することが期待できる。
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