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2020 年度 実施状況報告書

単球系細胞の小胞体ストレスによる貪食能低下に対し鎮静薬投与は保護的に作用するのか

研究課題

研究課題/領域番号 20K17843
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

飯田 淳  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20515283)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード小胞体ストレス
研究実績の概要

本研究は、個々の鎮静薬による小胞体ストレスへの影響を解明することにより、敗血症状態における患者管理において患者の免疫能を損なわない鎮静法と、小胞体ストレスを防ぐことで免疫能を賦活する薬剤を探求することを主眼において研究を施行する。
本年度は、細胞培養実験において、単球系THP-1細胞および293細胞で、プロポフォールやミダゾラムを濃度依存性あるいは時間依存性に投与し、XBP1,ATF4,ATF6,CHOPなどの代表的な小胞体ストレスマーカーの遺伝子およびタンパク発現変化、また、Caspase-3,Caspase-7,LDH release,アポトーシス検出キットなどを用いて細胞死の評価を開始した。その途中で、それらの鎮静薬がαアレスチンファミリーの発現変化を引き起こす可能性に着眼し、それらの発現変化の解析も並行して行うこととした。αアレスチンファミリーのタンパクの一部が小胞体ストレスを引き起こす可能性が示唆されたことから、αアレスチンファミリーの一部の遺伝子がノックアウトされたマウスの組織を研究協力者から提供頂き、小胞体ストレスおよび代謝産物解析を行い、結果を統合中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Covid-19による種々の影響から、物品の入手がやや遅れたため。

今後の研究の推進方策

現在進行中の細胞実験の結果を確定させることを最優先に行う。

次年度使用額が生じた理由

研究途中に小胞体ストレスと関連する遺伝子発現が鎮静剤によって誘導されている可能性が考えられたため、それらの遺伝子がノックアウトされているマウスの組織を解析する必要が生じたため。

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公開日: 2021-12-27  

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