• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

単球系細胞の小胞体ストレスによる貪食能低下に対し鎮静薬投与は保護的に作用するのか

研究課題

研究課題/領域番号 20K17843
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

飯田 淳  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20515283)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード小胞体ストレス / 麻酔 / 高血糖
研究実績の概要

本研究は、個々の鎮静及び麻酔法による小胞体ストレスへの影響を解明することにより、敗血症病態における患者管理において患者の免疫能を損なわない鎮静及び麻酔法を探求することを主眼において研究を施行している。昨年度までの進捗から、持続的な高血糖ストレス状況下において、特定のαアレスチンファミリーが上昇することがわかり、その中でも細胞内にグルコースを取り込む機能を有するGLUT受容体とのタンパク間相互作用と小胞体ストレスとの関連が考えられることから、タンパク間相互作用の解析に尽力した。研究協力者と共に、AlphaFold Protein Structure DatabaseならびにProtein Data Bankの構造をもとにHDOCKサーバーを用いてタンパク間相互作用の静的ならびにMolecular dynamics(動的)解析を実施し、タンパク間相互作用に関連する複数の塩基を導き出した。そして、それらの塩基に対してmutagenesis kitを用いてアラニン変異を導入(αアレスチン変異体)した。細胞内糖取り込みなどの細胞実験において、αアレスチン変異体ではタンパク間相互作用の消失が確認され、小胞体ストレスの軽減が確認された。
今後の予定として研究協力者と共に、タンパク間相互作用の消失の有効性をIn vivo実験で確認する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

covid19による資材の供給低下などによるもの

今後の研究の推進方策

研究協力者と共に、αアレスチン変異体が有するGLUT受容体とのタンパク間相互作用の消失の有効性をIn vivo実験で確認する予定である。

次年度使用額が生じた理由

in vivo実験の実施を次年度より行うこととなったため。

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi