研究実績の概要 |
実験(1)低酸素条件下での水素ガスと吸入麻酔薬の併用効果 我々の先行研究では脳スライスを低酸素環境においた後に通常環境に戻したところ、線条体の神経細胞の興奮性シナプス後電位(EPSP)は時間経過に連れて増大した。本研究では低酸素条件の前に水素ガスとセボフルランを脳スライスに投与することにより、EPSP増大に対する抑制効果がセボフルラン単独よりも効果が高まるのかを明らかにする。また神経細胞は日齢によってその形態や性質も変化するため、日齢によって効果に変化があるのか、日齢7,14,21,28,35のマウスを用いて実験している。現在、データ取得中であり、解析後に結果を学会発表する予定である。 実験(2)乳酸輸送阻害が引き起こすEPSPに対する水素ガスと吸入麻酔薬の併用効果では、神経細胞が虚血になった場合、周辺のグリアに存在するグリコーゲン由来の乳酸をエネルギー源として利用することが知られている。我々の先行研究ではグリアからの乳酸供給を止めたところ、線条体の神経細胞のEPSP増大が生じた。このEPSP増大に対して、セボフルラン単独投与は抑制効果をもたらさなかった。本研究では乳酸輸送阻害によって生じたEPSP増大に対してセボフルランと水素ガスの併用は抑制効果があるのかを明らかにする。実験(1)と同様に、日齢によって効果に変化があるのか、日齢7,14,21,28,35のマウスを用いて実験している。現在、データ取得中であり、解析後に結果を学会発表する予定である。
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