研究課題
若手研究
酸化ストレス関連阻害作用のある薬剤により神経障害性痛が抑えられるのではないかと考え研究を開始した。しかしマウスへの薬剤投与が困難であることに加え、観察したい段階までマウスを飼育させることに難渋した。さらに COVID-19 等の影響により薬剤の入手も困難となってしまった。今後薬剤投与方法等検討の上さらに研究を重ねていきたい。
神経障害性痛
神経損傷後に産生されるフリーラジカルが神経障害性痛の初期の病態に関与していることが明らかとなったが、痛み自体がさらにフリーラジカルを過剰産生することにより生体内に酸化ストレスを発生させ、さらなる病態の悪化に関与している可能性がある。今回副作用が少ないことが予想され、臨床応用の利点が大きいと考えられる物質により神経障害性痛を改善することができれば、神経障害性痛を抑えるとともに酸化ストレスが関係している他の疾患も予防することができる非常に有益な新たな治療薬が開発できる可能性がある。