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2021 年度 実施状況報告書

敗血症性心筋症におけるβ3アドレナリン受容体の誘導型NOS調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17852
研究機関旭川医科大学

研究代表者

川口 哲  旭川医科大学, 医学部, 助教 (60814217)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード敗血症 / β3受容体 / 敗血症性心筋症 / 誘導型一酸化窒素
研究実績の概要

重症の敗血症では一過性の心機能低下を来すが、この心機能低下を契機とし多臓器不全に陥り、生命予後の低下を来すことが知られており。我々の研究室でβ3受容体の抑制が、これは主に心筋ミトコンドリア内への脂肪酸の輸送障害による心筋ATPの減少を抑制し、心機能を維持し、生命予後を改善することを見出した。一方、β3受容体は熱産生やその刺激は心筋の陰性変力作用を来すことが知られている。NOの活性は血管拡張反応を来し、内皮保護的に機能するとされるが、炎症により惹起されるiNOSによるNO産生はむしろ臓器障害を来す。
エンドトキシン誘発心筋症モデルをもちいて、本研究を行ったが、本モデルではIL-6をはじめとする炎症性サイトカインの増加以外に、iNOSの発現増加とNO産生量の増加を認めた。一方で、β3受容体のアンタゴニストによる抑制を試みたところ、NO産生量に有意差は認めなかったが、iNOSやIL-6などの炎症性サイトカインの発現低下を認めた。一方eNOSの発現は上昇したため、臓器保護的に働く可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナ感染下で、動物実験施設の使用制限があった。

今後の研究の推進方策

NO産生に対する、iNOSやeNOSの産生割合の変化とβ3以外のβ受容体の変化を検討する。

次年度使用額が生じた理由

動物実験の進捗状況が予定より遅れているため、試薬や物品の購入量が減少したため。
計画に基づき、実験を遂行する予定

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Cardiac Metabolism in Sepsis2021

    • 著者名/発表者名
      Kawaguchi Satoshi、Okada Motoi
    • 雑誌名

      Metabolites

      巻: 11 ページ: 846~846

    • DOI

      10.3390/metabo11120846

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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