研究課題/領域番号 |
20K17859
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
伊藤 亜紗実 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (80740448)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | レジリエンス / ウェアラブルセンサー / チームワーク / ソーシャルネットワーク分析 / 専門職間コミュニケーション |
研究実績の概要 |
ウェアラブルセンサーを用いた人間のチームワーク行動の研究は、医療従事者間の相互作用の理解を深めることが期待されている。医療者間コミュニケーションの強化が医療者のレジリエンスを高め、長く職場にとどめ置く有用な方策になることを証明するため、まず本研究では、集中治療室(ICU)の医療従事者がどのように交流し、社会的につながっているかを研究するために、ウェアラブルな社会計測センサバッジを使用した。 ICUにおける医療従事者の時空間的な相互作用の分布を明らかにし、ICU内で誰が、いつ、どこで、どれくらいの時間、誰と会っていたかを可視化した。また、これらのアクティブな相互作用をソーシャルネットワーク上で分析し、中心性を測定した結果、看護師がネットワークの中核を構成し、医師は周辺にとどまっていることが明らかとなった。 ウェアラブルセンサーによるICUでの包括的なインタラクションデータを用いたソーシャルネットワーク分析により、専門職コミュニケーションネットワークにおいて看護師が主要な役割を担っていることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
76人のICUスタッフが含まれ、データ収集期間である4週間の平均勤務時間は160時間で、合計729,600分の活発な人と人との交流が含まれていた。ICU病棟のどこでスタッフ同士が活発に交流しているかを正確に把握するために、1日に蓄積された活発な交流を、各日(1~30日目)のICUのフロアレイアウトにマッピングした。アクティブインタラクションの大部分は患者エリアで発生しており、患者ベッドサイドと中央看護ステーションにいくつかのアクティブインタラクションの「ホットスポット」が確認された。患者エリア以外では、ナースラウンジ、会議室、スタッフオフィスでもホットスポットが観察された。
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今後の研究の推進方策 |
ICUにおける専門職間のコミュニケーションにおいて看護師が果たす役割を理解するために、ソーシャルネットワーク分析を実施した。看護師は看護師同士だけでなく、医師とも積極的に交流していることから、看護師-医師間の交流に焦点を当てて分析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度はデータ解析を行い、研究費に差額が生じた。生じた差額は測定のために来年度に使用する予定。
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