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2021 年度 実施状況報告書

集中治療を受ける重症患者における睡眠とメンタルヘルス障害との関連

研究課題

研究課題/領域番号 20K17869
研究機関札幌医科大学

研究代表者

春名 純平  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (70867449)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード睡眠 / 敗血症 / メラトニン
研究実績の概要

人工呼吸器を必要とする敗血症患者の睡眠脳波とメンタルヘルス障害との関連を示すために、引き続き、小型脳波によって重症敗血症患者の睡眠脳波が正しく測定できるかを確認した。その結果、小型脳波計とポリソムノグラフィとの睡眠ステージの一致率は低く、重症患者の睡眠脳波を正しく測定することが困難な状況が確認された。
次に、重症患者の睡眠脳波を測定するために、ポリソムノグラフィを用いて24時間の睡眠脳波を15名の患者に対して測定した。敗血症患者の睡眠脳波は多くの期間でN2を示しており、通常とは異なる睡眠段階を呈することが確認された。対象となった全ての患者において、鎮痛剤薬としてフェンタニルの投与がされており、麻薬性鎮痛薬による影響が懸念された。重症敗血症患者における睡眠障害の要因を探索するために、敗血症の急性期と回復後の睡眠状態を比較するための調査を追加で行っている。回復後の睡眠障害の要因を検討することによって、ICU退室後のメンタルヘルス障害への影響についての探索にもつながると考えられる。今後はメラトニンと睡眠段階との関連を確認するために、ELISAを用いてた調査を行う。さらに、ICUにおける睡眠障害がICU退室後のせん妄等のメンタルヘルス障害との関連を検討するために、せん妄スケールを用いた追跡調査を実施することとする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19のパンデミックにより研究時間の確保が困難である。さらに、COVID-19患者の入院によって、調査対象が減少しているため、調査が遅れている。

今後の研究の推進方策

敗血症患者に対するポリソムノグラフィによる睡眠脳波の測定を継続する。また、メラトニンの行い、重症患者の睡眠段階の変化との関連性について調査を継続する。

次年度使用額が生じた理由

睡眠障害と液性機構との関連性の検討のために用いるELISAの購入費用。

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公開日: 2022-12-28  

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