研究課題
現在出血性ショックに引き続いておこる多臓器不全に着眼して臨床応用されている治療薬はない。したがって、本研究でXO阻害薬が臓器障害を軽減することを示すことができた場合は非常に発展性がある。先行研究は動物実験のみであり、肝・腸管血流改善効果や血管内皮細胞保護効果が示されている。全身の臓器に対する効果を検討した報告はこれまでにない。本研究では、特に肺、肝臓、腎臓、腸管の評価を行う。また、すでに高尿酸血症の治療薬として認可されており、ドラックリポジショニングにより早期の臨床応用が期待できる。安全性も担保されているといえる。現在は内服薬のみであるが、静注薬として有効性を示すことができれば急性期治療への応用が期待できる。本研究ではラット組織損傷・出血性ショックモデルに対して作用機序の異なるXO阻害薬(アロプリノール、フェブキソスタット)を投与し、臓器障害を軽減するかを評価する。血漿中の薬剤濃度と尿酸値、臓器の酸化ストレスと炎症性メディエータを測定した。
3: やや遅れている
コロナ禍による動物実験制限のため。
臓器の病理検体を評価する予定である。
コロナ禍による研究中断のため
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