横紋筋融解症に伴う AKI に対する遺伝子組換えアンチトロンビン(rAT)治療を検討する。10週齢のマウスを24時間絶食後、50%グリセオールを5mL/kgの用量で左大腿部に筋肉注射し、横紋筋融解症モデルマウスを作成。モデル作成後24時間と72時間に750IU/kgの用量でrATを腹腔内注射し、96時間後に屠殺して組織学検査を受けた。対照群では、尿細管上皮細胞核の消失と尿細管内腔表面構造の破壊が観察されたが、rAT投与により改善された。Ki67による免疫染色では、rAT投与群の尿細管上皮細胞においてKi67陽性核の数が増加し、rATが尿細管上皮細胞の再生を促進することが示唆された。
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