研究課題/領域番号 |
20K17894
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山口 宏 神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (80851849)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 非けいれん性てんかん重積 / 非けいれん性発作 / 熱性けいれん / 意識障害 / 救急外来 / 脳波 / 急性脳症 / てんかん |
研究成果の概要 |
意識障害のある小児患者に対する救急外来での簡易脳波の解析を行った。熱性けいれん(FS)群、急性脳症/急性脳炎(AE/AES)群、てんかん群に分類し、ACNS Standardized Critical Care EEG Terminology 2021を用いて、非けいれん性発作の脳波パターンを記述した。FS群とAE/AES群のパターンは類似していたが、FS群の約4分の1でのみ間欠的律動性シータ活動を認めた。さらに発症24時間以内の髄液中の神経傷害マーカーであるS100B、また危急的状態を示すGDF-15はFS群に比較してAE/AES群で高値であることを明らかにした。
|
自由記述の分野 |
小児神経
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
救急外来(ED)で意識障害を呈する小児患者では、熱性けいれん(FS)、急性脳症/脳炎(AE/AES)およびてんかんが原因として多い。FSは後遺症を残すことは稀だが、AE/AESは後遺症を残す可能性が高く、遅れて診断されることがある。しかしEDではこれらを早期に鑑別することは難しい。EDの脳波(EEG)解析は,EDでEEGを実施できる施設が限られており報告は少ない。本研究はEDでの小児の意識障害患者において,詳細な簡易EEGの非けいれん性発作のEEGパターンを記述し、神経傷害バイオマーカーと組み合わせて評価した初めての研究である。
|