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2020 年度 実施状況報告書

新型救急初療室Hybrid ERを用いた急性期脳梗塞診療の多施設研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K17905
研究機関自治医科大学

研究代表者

柏浦 正広  自治医科大学, 医学部, 講師 (60808856)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード脳梗塞 / 血管内治療 / インターベンショナルラジオグラフィー / 病院救急医療サービス
研究実績の概要

本研究の目的は、最新の救急初療室であるHybrid ERを急性期脳梗塞診療に用いることにより、血栓回収などの脳血管内治療による再灌流までの時間短縮や神経学的予後の改善効果を検証することである。しかしながら、Hybrid ER自体がまだ救急医療に携わる医療従事者にも十分に認知されていない。そこでHybrid ERを用いた急性期脳梗塞診療の多施設研究を行うに先立って、Hybrid ERに関する既存のエビデンスならびに急性期脳梗塞に関する知見をまとめたレビュー論文を出版した。重症外傷ではエビデンスが蓄積されているものの、急性期脳梗塞を含めた内因性疾患に対する研究は少ないことが示唆された。
多施設観察研究の進行状況は、新型コロナ感染症の流行により参加施設の募集が滞っており、単施設研究へと切り替える予定である。その準備に伴い、頭部CTによる閉塞血管の評価とペナンブラの定量的評価が必要となる。したがってHybrid ERCT灌流画像を併用したCT検査による診断のプロトコールを整えた。従来のCTプロトコールと比べて検者間信頼性も高く、その有用性を学会発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究は多施設共同観察研究を行う予定だった。しかしながら新型コロナ感染症の流行により、多数の施設で救急初期診療の制限が加わることとなった。そのため、参加施設の募集が滞っているため、当初の予定から遅れているところである。

今後の研究の推進方策

当初の研究計画で予定通りの進行ができなかった場合、単施設の観察研究として実施する予定としており、参加施設の募集が進まなかった場合には自施設のデータ収集を開始し単施設前向き観察研究として実施し、症例蓄積が少ない場合には登録期間の延長を検討する。

次年度使用額が生じた理由

多施設研究の参加募集の滞りから、症例登録用のデータベース構築も進まず直接経費を計上しなかった。

次年度使用額の使用計画
症例登録データベース用パソコンの購入を行う予定である。また,症例登録用Webデータベースの経費に充てる。国内の学会参加費も支出予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 【腹を割って話そう!!ハイブリッドERシステム】ハイブリッドERシステムと非外傷診療 脳血管障害、その他2020

    • 著者名/発表者名
      柏浦正広、守谷俊
    • 雑誌名

      救急医学

      巻: 44 ページ: 571-577

  • [学会発表] ハイブリッドERシステム(HERS)にCT 4D-Perfusion(CTP)ソフトウェアを併用した急性期脳梗塞診療2021

    • 著者名/発表者名
      竹内彬、柏浦正広、守谷俊
    • 学会等名
      第58回埼玉県医学会総会

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公開日: 2021-12-27  

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