ペリサイトを中心に熱性けいれん(FS)によるてんかん原性に関する免疫学的機序を検討した.(A)PDGFRβ/CD13/BMPを測定すると有熱性けいれん後に神経学的後遺症を有した群でPDGFRβが上昇していた.(B)FACSを用いて末梢血単核細胞のLPS刺激によるサイトカインの反応性の違いを解析すると複雑型FSで発作後に速やかにIL-1βが低下していた.(C)サイトカイン解析ではFS群とてんかん群でPDGF-BB/VEGF/IL-1β/IL-6が上昇していた.ペリサイト関連因子は特定のサイトカイン群と相互的に動き,FSを含めたけいれん性疾患におけるBBB脆弱性や神経炎症に関与する可能性がある.
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