本研究の患者背景は、年齢の中央値 (四分位範囲) は 87.0 (9.0) 歳で、主訴は発熱:31例(63.3%)、低酸素血症:26例(53.1%)、呼吸困難:16例(32.7%)であった。主な診断カテゴリーは、呼吸器疾患:14例(28.6%)、腎疾患:10例 (20.4%)、およびその他:8例 (16.3%)であった。13例(26.5%)の患者がPEA(Preventable Emergency Attendance)と判断された。8例 (16.3%) が救急外来受診後28 日以内に死亡した。 患者さんのsuPAR と NEWSの中央値は、それぞれ 9.0 ng/mL (5.6) と 4 (4.0) であった。多変量ロジスティック回帰分析は、WBC (<8.0 × 103/μL) が PEAの有意な予測因子であり、オッズ比が 6.28 であった。suPAR単独のPEA予測AUCは0.678であり、NEWSの0.693と同程度であった。複数の変数をsuPAR と組み合わせるとPEAの予測AUCが改善され、suPAR + WBC + CRP + NEWS で0.867と有意に高かった。また、suPAR単独の28日死亡予測AUCは0.805であり、NEWSの0.816と同程度であったが、suPAR+NEWSでは0.865と有意ではないものの上昇した。 PEA予測のカットオフ値は、NEWSで4.0、suPARで7.5、suPAR + WBC + CRP + NEWSで22.88であった。28日死亡予測のカットオフ値はNEWSで6.0、suPARで12.2、suPAR+NEWSで17.5であった。
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