中枢神経胚細胞腫のRNAシークエンスによりジャーミノーマと非ジャーミノーマが異なる発現を示し、非ジャーミノーマはM2マクロファージを含む免疫細胞の浸潤が多いこと、精巣胚細胞腫と発現・メチル化が相同であることを示した。腫瘍マーカーと組織型の比較解析を行った結果、ジャーミノーマや奇形腫でも腫瘍マーカーの上昇が多く見られ、腫瘍マーカーだけで治療方針を決めることに疑義を投げかけたメチル化解析を行い、12p増幅が最も頻度の高く、非ジャーミノーマであることの強い相関が見られ、12p増幅がある症例は予後が悪いことが示された。ジャーミノーマにおける腫瘍免疫細胞の多い症例は予後が良いことを発見した。
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