IL-23の関与が報告されている動脈硬化や脳梗塞におけるIL-27の作用機序とその関連性について調査した。IL-27p28KOマウスを用いて頸動脈プラーク内出血モデルと一過性中大脳動脈閉塞モデルを作成し、脳梗塞量、神経機能、炎症性サイトカイン発現、炎症性細胞分画、活性化などを評価した。IL-27p28KOマウスでは脳梗塞容積が有意に減少し、IL-1β、TNFα、IL-6の発現が減少し、浸潤するマクロファージや好中球の数も減少した。また、IL-27の抑制により治療ターゲットとなる可能性が示唆されたが、頸動脈プラーク出血モデルやIL-27p28KOマウスの作成にはさらなる検討が必要とされた。
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