当教室で確立した発現クローニングにより、新たな脳梗塞関連マーカーの同定を続ける中で、3つのマーカーについて論文に発表した。CSF-2; colony-stimulating factor 2は、脳梗塞のみならず、大腸ガンに特異的なマーカーとしてFrontiers in Cardiovascular Medicine誌に発表した。GADD34はp53との関与から動脈硬化のマーカーとしてFront. Medicine誌に発表した。また、PCK1については糖尿病との関連についてBMC Endocri Disord誌に発表した。 2023年度には、昨年度の統合解析結果から、タンパク機能解析に基づく有用マーカーの絞り込みを行うことで、精度を高めることに成功した。ここでは機械学習を用いた検証にも着手し、より精度の高い結果を得ており、第23回日本分子脳神経外科学会、日本脳神経外科学会第82回学術集会、および第49回日本脳卒中学会学術集会で発表した。この手法を用いて、より精度の高い組み合わせを抽出すべく、次の研究につなげている。
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