申請者らが齧歯類の神経成長研究から明らかにした神経成長関連因子GAP-43 T172(霊長類ではT181) とS142(霊長類ではS151)に関し、本研究はヒトを含む霊長類の神経発達時にGAP-43 T181とS151がリン酸化することを発見した。異常神経回路が形成され難治性てんかんとなる海馬硬化症病理標本においてヒトGAP-43 T181のリン酸化検出抗体が変性中の海馬歯状回に残る神経回路を描出でき、この抗体が染色される部位に海馬硬化症の生鮮脳スライス標本を用いたフラビン蛋白蛍光イメージングによるSingnal changeを認め、機能的にも異常回路が描出できるマーカー抗体である成果を得た。
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