研究課題
若手研究
研究期間を通しもやもや病患者21名、対照群として動脈瘤6名、難治性てんかん5名から、脳表の動脈血管壁を採取、マイクロアレイを用いて網羅的遺伝子発現解析を行った。もやもや病患者11名、対照群として動脈瘤6名、難治性てんかん患者3名を用いたメッセンジャーRNAに対する網羅的遺伝子発現解析の結果を論文化し公表した。またもやもや病21名と非もやもや病11名の頭蓋内動脈血管壁におけるlong non-coding RNA発現についての網羅的解析を行い、結果を論文化し公表した。
脳神経外科分野
もやもや病の網羅的遺伝子発現解析については、これまで循環血中やiPS細胞については行われてきたが、病変部血管に対するものとしては我々の研究が初となった。これまでの研究では炎症や免疫応答の関与が推察されてきたが、今研究により、もやもや病の病変部である、脳動脈血管壁においても、同様の変化が生じていることが示された。