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2022 年度 研究成果報告書

てんかんに着目したくも膜下出血後早期脳損傷の病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17963
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関三重大学

研究代表者

川北 文博  三重大学, 医学部附属病院, 医員 (90608952)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードくも膜下出血 / てんかん / 早期脳損傷 / 神経細胞アポトーシス
研究成果の概要

最近、非痙攣性発作がくも膜下出血(SAH)の予後不良因子として知られるようになってきた。基礎研究では早期脳損傷と呼ばれるSAH特有の脳障害が予後不良因子として重要視されている。我々は最近、マトリセルラー蛋白の1つであるテネイシンC (TNC)がSAH後の脳において高発現し、神経細胞アポトーシスの原因になることを報告した。神経細胞アポトーシスはSAH後の早期脳損傷においても、てんかん原性獲得過程においても重要と考えられている。そこで本研究では、SAHモデルマウスを用いて、神経細胞アポトーシス、TNCと非痙攣性発作の間の関係を明らかにした。

自由記述の分野

脳血管障害

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はマトリセルラー蛋白の1つであるテネイシンCがてんかん原性獲得において重要な役割を果たす可能性を初めて示した。テネイシンCは病的状態でその発現は誘導され、受容体やサイトカイン、他の細胞外マトリックス蛋白などと反応し、細胞間や、細胞と細胞外マトリックス間の様々な機能を調整することから近年、注目されてきた。テネイシンCを介する新しいてんかん誘発性細胞死のシグナル経路を解明した本研究の成果は、薬剤抵抗性の側頭葉てんかんなど、他原因のてんかん研究にも応用できる可能性があり、てんかん原性獲得やてんかん誘発性細胞死を未然に防ぐ新しい治療法の開発へと発展していく可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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