PBAT法を用いた全ゲノム的DNAメチル化解析を中心にH3F3A遺伝子G34変異グリオーマのエピゲノム解析を行った。G34変異群ではゲノム全体でのCpG低メチル化およびCpGアイランド(CGI)の高メチル化を示すことや、テロメア近傍でのCGI高メチル化現象が相対的に減弱していることを同定した。独立成分分析によりG34変異グリオーマ特異的なメチル化シグナルを抽出し、同変異をもつ骨腫瘍においても共有されていることを確認した。ChIP-seqによりこのシグナルがG34変異ヒストンH3.3の局在と関連性をもち、細胞株で同変異をノックアウトすることでこのシグナルが一部可逆性をもつことが示唆された。
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