近年、脳梗塞の炎症のメカニズムが解明されつつあるが、脳梗塞に対する有効な治療薬の開発は十分ではない。今後、脳梗塞患者の数は高齢化に伴い増加する見込みであり、脳梗塞患者に有効な新しい治療の創出が急務である。サイトカインの一つであるIL-27は、脳保護作用を有するサイトカインとして報告されているが、脳梗塞におけるIL-27の詳細な作用機序についてはいまだ明らかになっていない。本研究では脳梗塞におけるIL-27の作用の一部を確認することができた。引き続き実験を継続し、IL-27およびIL-27関連分子を標的とした脳梗塞の新規治療薬の創出を目指す。
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