特発性大腿骨頭壊死症(ONFH)は国の定める難病であり、現在のところ発生及び圧潰のメカニズムは十分に解明されていない。本研究の目的は、疫学的にONFHと関連するSLEやネフローゼ症候群の発症に深い関わりを持つことが近年明らかとなった好中球トラップ(NETs)に注目し、ONFH発生とNETsの関連性を明らかにすることである。本研究は、人工股関節全置換術を行うONFH症例の臨床サンプルを用いて自然免疫異常とONFHの発生の関連を調査する前向き観察研究である。本研究によりONFHの発生メカニズムの一部が解明されれば、発生・圧潰予測因子の解明や予防法の確立につながり治療成績向上に繋がる。
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