研究課題/領域番号 |
20K17996
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
天正 恵治 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (20419378)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 前十字靭帯損傷 / 前十字靭帯再建術 / 補強糸 / リモデリング / 豚 / 力学試験 / 組織学的評価 |
研究実績の概要 |
家畜豚を用いて膝前十字靭帯再建術を施行し、Internal brace法を用いたIB群5頭とInternal brace法を用いないで通常の前十字靭帯再建術を施行したnonIB群5頭で、再建靭帯のリモデリングや副反応の有無について比較検討し、Internal brace法が再建靭帯に悪影響を与えるのかどうかを明らかにするために、力学試験(前方引き出し試験と引張試験)・組織学的評価を行う計画であった。 予定していた10頭の家畜豚全頭の前十字靭帯再建手術および安楽殺・力学実験・組織学的評価が終了した。全頭の家畜豚において、術後異物反応や関節繊維症などの副反応等はなかった。力学試験ではInternal brace法を使用したIB群で、nonIB群と同等の破断強度・剛性が得られ、組織学的評価ではIB群においてnonIB群と同様の良好なリモデリングが得られた。結果からは前十字靭帯再建術においてInternal brace法は移植腱のリモデリングに悪影響を与えないことが明らかとなった。この結果により、臨床研究において有用性を検討するための基礎となるデータが得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた10頭の家畜豚全頭の前十字靭帯再建手術および安楽殺・力学実験・組織学的評価が終了し、結果を解析した。研究成果についてまとめた論文を執筆し、投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
研究成果をまとめた論文を投稿中であり、ジャーナルからの返答に合わせて対応する予定である。
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