研究実績の概要 |
熊本大学倫理委員会の承認の下に人工膝関節置換術を施行した変形性膝関節症患者の骨軟骨組織(KL grade 3:N=4, KL grade 4:N=11)を術中に採取した。また正常軟骨サンプルとして、大腿骨頸部骨折で人工骨頭置換術を施行された患者の骨軟骨組織(N=9)を採取した。これらのサンプルのRNA抽出および組織染色を現在行っている。 また小胞体ストレス反応遺伝子であるXbp1が結合する配列(UPRE配列)にGFPを挿入したレンチウイルスベクターを作成し、ヒト軟骨細胞株(C28I2)にCas9およびUPRE-GFP遺伝子の導入を行い、小胞体ストレスを感知する細胞を作成した。この細胞に対して、Human GeCKO lentiviral CRISPR Cas9 knockout pooled libraries (version 2)を導入し、その後GFP発現量の上下15%をFACSを用いて細胞のソーティングを行い、ゲノムDNAを抽出後に次世代シークエンサーでゲノム情報を取得し、小胞体ストレスに影響を及ぼす候補遺伝子群のリストを得た。
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