Wntは骨形成を促進することが知られるが、これまでに19種類のWntが同定されており、どのWntが骨形成に重要であるか明らかとなっていない。我々は、骨量が増加するSmad4 cKOマウスでは、Wnt7bの発現が増加し、骨形成が亢進していることを見出した。本研究では、Wnt7b cKOマウスの解析から、成長期の幼若なWnt7b cKOマウスは、低身長症の表現型を示し、骨の長さが短く、海綿骨の骨量が少ないことが明らかとなった。本結果から、Wnt7bは、内軟骨性骨化による骨形成に重要な因子であることが示唆された。
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