研究課題/領域番号 |
20K18037
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
玉井 孝司 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (30711824)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 電子タバコ / 燃焼式タバコ / 頚髄症 / 慢性頸髄圧迫モデル |
研究成果の概要 |
慢性頸髄圧迫モデルラットの作成に必要な椎弓下に挿入する吸水膨張性ポリマーが製造中止となり,CSMラットの確立が課題であったが,N社のアクアプレンゴムスライスを入手した.モデル作成の手順はC6椎弓を切除し,アクアプレンゴムスライスをC5椎弓下に挿入する.術後4週程度で頚髄症が発症し,術後8-10週かけて脊髄症が悪化し約66%の確率でCSMラットが完成した.今後,タバコエアロゾル抽出液を投与する群とコントロールとしてPBSを投与する群を作成し,脊髄症の悪化に関して群間比較を行う.
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自由記述の分野 |
脊椎外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
燃焼式タバコと同様に電子タバコにも特有の化学物質が含まれていることが報告されている,燃焼式タバコの喫煙習慣は脊髄症の悪化を助長すると報告がある.したがって,電子タバコの喫煙習慣においても,頚髄症の悪化の可能性がある.本研究は現時点ではCSMラットの確立に苦慮した.しかしその研究成果は,電子タバコ煙は燃焼式タバコ煙に比して頚髄症進行への影響が弱い結果であれば、燃焼式タバコ喫煙習慣を持つ患者に対して電子タバコへの切り替えを提唱できる。逆に、同等の増悪を示していた場合には、強い禁煙指導や禁煙外来への紹介が必要であると説明できる.そのため社会的意義が高い研究であり,今後も研究を継続する.
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