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2020 年度 実施状況報告書

人工知能による骨粗鬆症性椎体骨折の画像診断

研究課題

研究課題/領域番号 20K18042
研究機関東京医科大学

研究代表者

村田 寿馬  東京医科大学, 医学部, 助教 (70839274)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード人工知能 / 画像診断 / 骨粗鬆症 / 椎体骨折 / 骨折
研究実績の概要

研究課題に基づいて、国内学会において発表を予定していたが、COVID-19の流行のため中止となった。英文論文を1編投稿し、オープンアクセスジャーナルに採択された。学術学会ではないが、厚生労働省の難病研究班において、人工知能による画像診断について発表を行い、類似の研究を行っている研究者と情報共有を行った。そうした成果より、難病研究班において、人工知能による画像診断に関するワーキンググループが発足し、メンバーとして活動を開始した。今年度の実績をもとに、来年度は症例数の追加と画像モダリティの追加を行い、人工知能による椎体骨折の画像診断の診断精度の追加検証を行いたいと考えている。また、類縁疾患として、脊椎変性疾患の画像診断も可能と考え、研究対象に追加し、情報収集を行っている。現時点では単純X線画像を評価対象としており、このモダリティにおいて診断可能と考えられる靭帯骨化症を、次のターゲットとして画像診断精度を評価する。すでに学内の倫理審査を通過しており、症例の集積を行う。
本年度の課題として、①椎体骨折において単純X線画像以外の画像モダリティで画像診断が可能かどうかの検討をすること、②脊椎変性疾患において単純X線画像での診断が可能かどうか、の2項目を重点課題として、昨年同様、国内学会での発表と論文投稿を行うことで成果の発信を行い、本年度は国際学会への発表を予定している。これらの課題が、検証不能または不十分と考えられた際の対応として、手術前後の画像評価や手術成績の予測という課題を追加する予定である。最終的には臨床への応用を行い、社会へ還元したいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究初期段階の目標として、研究成果を確認し、国内学会発表と研究論文の投稿を予定していた。これらの目標のうち、論文採択について達成できた。残念ながらCOVID-19流行のため学会発表は中止となったが、厚生労働省の難病研究班の班会議において発表し、ディスカッションすることができた。また、同班会議において人工知能の画像診断に関するワーキンググループが発足し、参加することとなった。

今後の研究の推進方策

今後の課題として、成果の追加検証と、画像モダリティや対象疾患の拡充があげられ、次年度の目標とする。これらの課題が、検証不能または不十分と考えられた際の対応として、手術前後の画像評価や手術成績の予測という課題を追加する予定である。

次年度使用額が生じた理由

学会発表が中止となり、参加費などを計上しなかったため。次年度以降の学会発表や論文投稿費用に充てる予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Artificial intelligence for the detection of vertebral fractures on plain spinal radiography2020

    • 著者名/発表者名
      Murata Kazuma、Endo Kenji、Aihara Takato、Suzuki Hidekazu、Sawaji Yasunobu、Matsuoka Yuji、Nishimura Hirosuke、Takamatsu Taichiro、Konishi Takamitsu、Maekawa Asato、Yamauchi Hideya、Kanazawa Kei、Endo Hiroo、Tsuji Hanako、Inoue Shigeru、Fukushima Noritoshi、Kikuchi Hiroyuki、Sato Hiroki、Yamamoto Kengo
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 10 ページ: 20031

    • DOI

      10.1038/s41598-020-76866-w

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2021-12-27  

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