変形性膝関節症の進行の指標の1つにX線画像の最小関節裂隙(大腿骨と脛骨の間の最も狭い部分の距離)がある。本研究では日本の大規模な研究で使われた方法で、米国の大規模な研究の開始時と36か月後に撮影された膝X線画像の最小関節裂隙を計測した。開始時の最小関節裂隙の平均値は全体で3.08mm (標準偏差1.12)で、男女別Kallgren-Laurenceグレードごとに上記日本の結果と比較すると差は概ね0.30mm未満だったが、一部のグレードで0.48 ~1.13mmの差があった。関節裂隙の変化量は平均0.14mm (標準偏差 0.69)で、米国の研究者らの結果と同様の結果であった。
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