ラット関節炎モデルの組織学的評価ではモノヨード酢酸ナトリウム投薬後1から4日目に強い細胞分裂、増殖を認めた。チミジン・アナログ蛍光染色剤の解析で1,2日目に表層の細胞が分裂し、その分裂した細胞のうち表層に近い細胞が3,4日目にも連続して分裂していた。一部の細胞は押し出せれる形で深層に至り、元から深層にいる細胞、深層に移動してきた細胞は分裂が弱かった。滑膜間葉系幹細胞は表層にある場合のみ強く分裂していた。つまり、間葉系幹細胞の細胞分裂が繰り返す際には細胞因子と環境因子が影響することが示唆された。最後にCldu細胞の発色染色では細胞破壊が強く、cDNAの十分なクオリティを達成できなかった。
|