研究課題
若手研究
本研究により2DGは炎症による多数の代謝変動を制御し、in vivoで関節変性抑制効果を示した。さらにAICARによるAMPK活性化の維持によりin vitro、in vivoのいずれの検討においても関節変性抑制効果を認め、矛盾ない結果を示した。AMPK活性化の低下によりミトコンドリア機能障害、炎症の惹起、ROS産生増加、オートファジーの抑制、小胞体ストレス亢進などの膝OAの病態の主座となる細胞内変化に大きく関与する。以上よりAMPK活性化がOA進行を抑制する新規治療薬となり得ることを示した。
整形外科学
本研究でAMPK活性化の維持がOAにおけるinflammagingを改善し、関節変性抑制剤として効果を発揮する可能性を示した。これまでに新規OA治療薬の開発は多数行われきたが、OAの複雑な病態のためいずれも臨床応用に至っていない。新規化合物がOAに有用で臨床応用可能となれば、医学の発展に大きな貢献を果たす。