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2021 年度 研究成果報告書

膀胱時計に着目した睡眠障害による下部尿路症状悪化メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K18086
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

根来 宏光  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80708595)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード膀胱 / 概日時計 / 排尿 / 睡眠 / 日内リズム
研究成果の概要

慢性的な睡眠障害が日中の排尿に与える影響について、膀胱容量の日内リズムに着目して解析を行った。睡眠障害モデルマウスでは活動期の1回排尿量が減少し、4時間のリズムの前方へのシフトを認め、グルココルチコイドの日内リズムも同様に前方にシフトした。膀胱のRNAseqによる変動遺伝子の網羅的解析では筋肉に関連する遺伝子群が顕著に減弱していた。また、細胞実験から膀胱時計調律因子としてグルココルチコイドの存在を明らかとした。以上の結果より睡眠障害は膀胱平滑筋の機能低下により活動期1回排尿量を低下させ、グルココルチコイドによる膀胱時計機構の破綻も相まって排尿障害を引き起こしている可能性が示唆された。

自由記述の分野

泌尿器

研究成果の学術的意義や社会的意義

睡眠障害と排尿障害の関連が疫学調査から見出されたが、その機序は不明であった。睡眠障害モデルマウスの結果から、グルココルチコイドによる膀胱時計機能障害とともに、膀胱平滑筋の機能低下が介在することが考えられ、睡眠障害に起因する排尿障害の予防や新たな治療ターゲットに繋がることが期待される。

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公開日: 2023-01-30   更新日: 2024-01-30  

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