本研究では、低被ばくかつ治療効果が高い前立腺癌特異的な画像診断+治療モダリティーとして新規PSMA結合ペプチドとガドリニウム造影剤による中性子捕捉療法の確立を目指し、研究を実施し結果、PSMA結合ペプチド(L7あるいは、R7)を見出した。L7ペプチドは、ガドリニウム(Gd)と結合させたL7-Gd-錯体の合成に成功した。さらにL7-Gd-錯体が前立腺癌組織に特異的に集積することを確認した。中性子照射施設の問題により、中性子捕捉実験に遅れが生じたため、令和5年以降も本L7-Gd錯体を用いて、今後、中性子捕捉療法の抗腫瘍効果の検討を継続して検討する予定である。得られた研究成果は、論文発表予定である。
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