去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)は予後不良であるため、その病勢を測るバイオマーカー開発が求められている。本研究では、cfDNAから去勢抵抗性獲得に関与しているバイオマーカーを解析した。CRPC群と非CRPC群を比較すると、CRPC群でcfDNA総量、アンドロゲン受容体増幅が有意に増加していた。しかし、去勢抵抗性獲得に関連するとされるMYCN、AURKA、NCOR2は有意に変化していなかった。CRPC群において糖転移酵素β4GALNT4の発現が有意に低下しており、全生存率が不良であった。糖転移酵素の発現量はCRPCの予後因子である可能性が示唆された。
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