ヒト腎癌細胞株ACHNとラパマイシン抵抗ACHN株(ACHN/RR)の網羅的代謝物解析を行ったところ、多くのアミノ酸は耐性株で高値、グルタミンだけ低値であった。また、LAT1と4F2の二量体はグルタミンを細胞外へ排出、その他のアミノ酸を細胞内へ取り込むトランスポーターであるが、これらはACHN/RRで高発現だった。そこで、ヒト腎癌細胞株についてACHNとACHN/RR、他のヒト腎癌細胞株について、ラパマイシンの効果を比較したところ、LAT1,、4F2の発現が高い株でラパマイシンの効果は低かった。しかし、LAT1や4F2をノックダウンしてもラパマイシンの効果は増強しなかった。
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