去勢抵抗性前立腺癌の予後は不良であり、新規の治療法が求められている。私たちは交流磁場下で酸化鉄ナノ粒子 (iron oxide nanoparticle: IONP)が発熱することで深部組織の癌治療が可能な磁気温熱療法に着目し、薬剤キャリアとしてのカーボンナノホーン(carbon nanohorn: CNH)を用いた温熱療法に適応可能な新規ナノ粒子の開発をした。3-アミノプロピルトリエトキシシラン(APTES)を介しCNHとIONPを結合させたナノ粒子をCNH-APS-IONPと命名し、動物実験で治療効果を確認した。
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